ある男性がトルコへ旅をして敷物を買いました。
値段はおよそ70万円。
クレジットカードで購入し、帰国して鑑定師に見せると半分の値打ちしかないことが判明。
そこでトラブルが解決するまで代金引落しを待って欲しいと申し出ると、アメリカン・エキスプレスは半額分だけ引落し、残金はトラブル解決後でOKと了解しました。
アメックスでは「サービス足跡レポート」という制度を採用して顧客サービスの徹底化をはかっています。
新規加盟客には15日以内、盗難・紛失などの場合は一ロで新規カードを発送。
6人の専任委員が毎年2万人の顧客をランダムに選んで満足度のチェックに当たっています。
シンガポール航空では、フライトアテンダントはフライトの10時間前からアルコールを飲んだりタマネギを食べるのを禁止されます。
採用条件も厳しく、合格率は応募者の2%以下。
採用後はメーキャップや料理の運び方、フォークの並べ方などの訓練を受け、機内掃除をやらせたり、旅行代理店でセールスの経験を踏ませたりした上で機内の業務につかせるのです。
86年、ギャラップという調査機関が米国の主要615社の幹部に、「今後3年間の最重要経営課題は何か」を尋ねたことがあります。
答えは「質の高いサービス」がダントツで全回答の48%を占め、生産性の向上や政府規制への対応などをはるかに引き離しました。
「顧客サービスは企業の死命を制する」、米国のビジネス幹部もこう評価を下しているようです。
サービス業に限らず、物を生産しているメーカーの経営者も"顧客サービス"を"品質向上"と同程度に重視していることが注目されます。
優れた顧客サービスはそれに比例して企業の業績も向上させます。
『フォーチュン』がアメリカで顧客サービスの優れた企業を各業界から1社ずつピックアップして、これらの企業のサービスはどこが優れているか、どういうところに違いがあるかを分析しています。
例えばクレジットカードでは「アメリカン・エキスプレス」、航空会社では国内が「アメリカン航空」、海外では「シンガポール航空」、銀行は「JPモルガン銀行」、ホテルは「エンバシース!ツ」、冷凍食品では「キャンベルスープ」、スーパーマーケットは「ウエグマン」、カタログ販売では「LL・ビーン」・・・。
こういった企業がベスト・サービス・カンパニーであると記されています。