音楽に限らず、ドライバーの関心を強く刺激してしまうような音は、運転に悪影響を及ぼすことがあります。
これは合宿免許で学びました。
その最たるものが、後部座席のひそひそ話でしょう。
タクシードライバーなどのプロは、ひそひそ話には慣れているから安心だろうというと、意外にそうでもないのだ。
たとえば社長つきの運転手の場合。
社長にしてみれば、自分の車の中は、誰にもじゃまされることのない自分だけの世界です。
運転手は、いていないようなもの、いわば車の付属品と考えているのかもしれません。
あるいは、どこに行くのも、奥さんにもいえないような所へ行くのも一緒なのだから、一心同体と思っているかもしれません。
だから、たとえば專務と二人だけで車に乗ったときなど、完全な密室だと思って、つい極秘の話もしてしまうことがあります。
しかし、運転手だってやはり人聞だ。
後ろでひそひそと、それこそ誰をくびにするだの、どこの会社と合併するだのという話が聞こえてきたら、全身耳のようになっても当然だ。
そうなると、本来は運転するときに重要であるその他の音が耳に入らなくなってきてしまう。
これを、心理学でいうマスキングの状態と同じだそうです。